両国 江戸遊

江戸遊(両国)

訪問年月:2022/1

お部屋:なし

金額:入館料2,700円/1名

オプション:飲食1,000円〜

ホテルではありませんが、平時であれば宿泊利用もできる施設のためレポを残します。

行きつけだった歌舞伎町のフリースタイル激安岩盤浴が閉店してしまって以降、岩盤浴難民だった私。優先事項は効果効能や清潔感(映え)ではなく、時間制限なく岩盤浴利用できる、ということなので、1回1、2時間の利用では満足ができないのです。

江戸遊は高級スーパー銭湯として前々から名前や場所は知っていましたが、無限岩盤浴ができることは知らず、この度初利用となりました。

利用したのはまたしてもコロナで東京にまん防が発令されたあとの土曜日。自律神経の乱れから全身の痛みや腫れ、眩暈や吐き気、急に出る涙や鬱思考をどうにかしないと、と思い体に鞭を打って両国まで向かいました。混雑していたら絶対にリラックスできない、と予想し、岩盤浴オープンの11時前に入館。脱衣所で着替えて11時に岩盤浴スペースに向かいます。江戸遊には男女共用、無料で利用できる岩盤浴が2ヶ所ありますが「白珪房」という1つ目の岩盤浴場の前にはすでに待機列。しかし「月光房」という岩盤浴のお部屋はガラガラ。効果効能や寝るスペースの作りが多少違うとはいえ、こうも人気が偏るものでしょうか。私はもともと「月光房」目当てなので助かりました。

私の岩盤浴利用スタイルは誰にもおすすめできるものではありません。本来であればこまめに水分補給したり、15分毎くらいに外に出て休憩をしたり、という使い方をするのが理想なのでしょうが、私はとにかく寝ます。眠ります。再び目覚めることがなければそれまでです。以前通っていた歌舞伎町の岩盤浴は激安フリースタイル店だったためスマホの持ち込みも可、漫画なども自由に持込め、夜職関係の若者や外国人でガヤガヤしていましたが、江戸遊の岩盤浴は薄暗くスマホも持ち込めませんし、偶然にも喋る人もおらず、静かに穏やかな時間を過ごすことができました。おかげで1時間半程眠ったところで、汗が耳に入り、不快感から目を覚ましました。

普段あまり汗をかけない私、1年分レベルの汗をかいたところで次は大浴場です。時間はちょうどお昼過ぎ、ランチタイムのためまだまだ人は少なめ。常連で地元に住んでいるのであろう30〜50代の女性たちがそれぞれ一人で入浴されている感じでした。お風呂は内風呂が3種(+水風呂、足湯)、露天風呂が2種。

まずは「高濃度炭酸湯」へ。最初から正解。私は湯船に浸かるのが苦手なのですが、このお湯はぬるめでなおかつたくさんの炭酸の泡が一瞬で体を包み、不思議な感覚でした。

次は「ジェットバス」。足ツボができるように一部、石がゴツゴツ埋め込まれている床になっています。ここは温度が熱く、ジェットが痛いので心身共に死にかけている私には刺激が強くすぐ退散。

次に、屋外にある「寝湯」へ。女性用大浴場は「露天風呂」と言っても天井の一部がひょうたん型に抜かれて空が見えるだけで、土地柄景色などは一切見えません。寝湯の一番奥の席は唯一空が見えるベストポジションで、ぬるめのお湯に浅めに浸かりながら青空に流れていく雲を見ている時間は最高でした。どれだけ入浴していてものぼせないので、これも正解です。

最後に一瞬だけ、同じく露天風呂である「漢方薬湯」へ。臭いが独特なこと、そして温度が熱めなため入るのを躊躇しましたが、効果効能に「リユマチ」があり、関節の腫れや痛みに悩んでいたため我慢して少し入りました。

サウナは2ヶ所、また水風呂、超簡易的な足湯(自分で湯を溜めます)、足湯でできる泥パックなどがありましたが今回はきちんとは利用していません。

さて、平時でないとはいえ土曜日の午後になると、女性専用フロアにも友達同士できた2、30代の若い女の子たちのグループが増え、浴室内も脱衣所もガヤガヤしてきました。私は他人のコロナ感染予防対策への心がけについてあまり過敏なタイプではないので、黙浴ができていなかろうが、脱衣所でベラベラ喋っていようが、少なくとも平時であれば無問題なことに対しては気にならないタイプなのですが、とはいえ精神的に参っていたため、さっさと静かな場所でゆっくりしなくては!と休憩スペースへ。女性専用フロアには、ワーキングスペースにもなる明るめのお部屋と、リクライニングチェアが設置された薄暗いお部屋があり、私は後者で空いている場所を見つけ、(大変自分勝手ながら)若者たちが少なくなるであろう夜の時間帯までくつろぐことにしました。リクライニングチェアは3列シートで、大体人間は真ん中を開けて(新幹線のA〜C席のように)座りますから、たとえ2、3人組で来ても、なかなか連番は難しく、各々開いているシートで休むことになります。おかげでこのスペースでは雑音がほぼなく、大変リラックスすることができました。

夜も18時を過ぎ、脱衣所からもあまり団体客の声が聞こえなくなってきました。私は朝から水分以外何も口にしていなかったため、お食事処「北斎」へ。蕎麦と揚げ物を頼みました。味はごくごく普通、その割には値段は高めですが、健康ランドの食事とはそういうものだとわかっているので文句は一切ありません。カウンター席だったので、まわりのお客さんと同じようにスマホで動画を見たりしながら食べました。時間的に当たり前ですが、店内はほぼ満席で「うわ、これは下町の大衆居酒屋!」という感じの客層、雰囲気でした。そしてここに来てようやく、男性客の多さ、カップル客の多さに驚きます。とはいえ老いも若きも皆「東京の東側の人」って感じです。

食事を終えて19時前、再び岩盤浴「月光房」へ。朝よりは人が多いものの十分にスペースは空いており、またカップルや友達同士で利用しているのにも関わらず相変わらず静かでまたしても熟睡。20時過ぎに目を覚ましました。数時間経っていたとはいえ、お風呂で体全体が温まっていたのが良かったのか、朝よりも多くの汗が出ていました。

家に帰る前にもう一度入浴をしようと大浴場へ。やはり午後の混雑時とは違い、人は少なめで落ち着いた雰囲気。露天の寝湯が空いていることに気付き、寝湯のベストポジションである一番奥の席で何もない夜空を眺めます(星は3つだけ見えました)。気づけば1時間、寝湯にいました。寝湯は4人使用できるようになっていますが、常に2席は空いていたので迷惑はかけていないと思います...たぶん...。ポジションは早い者勝ちです。

シャンプーはPOLAです。私物を持っていかなかったので使用しましたが、特別良くも悪くもありません。1、2回の利用であれば全く問題ないと思います。ドライヤーはしょぼいので乾きません。これはビジネスホテルなどでも大変悩まされる問題。私は髪が多いものの長くないのでまだマシですが、こういうの、ロングヘアの方々はどうされているのでしょうか。パウダーコーナーにはコンセントもあったので、ドライヤーやヘアアイロンを持参することも可能かと思います。置いてある化粧水、乳液、ヘアトリートメント(ドライ用のスプレータイプのやつ)はごく普通のものなので、乾燥などが気になるのであれば持参が吉。

江戸遊、楽なのが、下駄箱の鍵で館内での自販機の利用や食事処での飲食ができ、最後に自動精算機で会計が終えられるところ。自販機のドリンクは安くはありませんが、いつでも欲しいと思った時にワンタッチで購入できるのは便利です。また平時であれば朝まで営業しているため、綺麗な館内で宿泊もできます。可能であれば平日に利用したいですが、無理なのであれば朝と夜が混雑を避ける狙い目。館内は5階建てですが広くないので、平時の土日などどうなってしまうのか想像ができません。おそらく岩盤浴は無限使用できなくなるはずです。とりあえず、コロナ禍が続く限りは定期的にお世話になりそうです。